長女が急にアンパンマンを見なくなった
2歳児にして、早くもアンパンマン卒業か？と思いきや違うようだ
どうやら『ばいきんまん』が怖いらしい
怖いというより、ばいきんまんが誰かをイジメている姿を見るのが嫌らしい
オープニングで楽しく踊っているばいきんまんに対しては
「ばいきんまん 笑ってるねぇ〜」
で済んでいるのだが
いざ本編が始まり、ばいきんまんがカバオくん等をいじめている姿を見るなり
「ばいきんまん怖い！嫌！消して！」
となってしまう
それでもしつこく見せているとアンパンマンが見事アンパンチでばいきんまんを懲らしめると
「アンパンマンが助けてくれるねぇ〜」
と安心した様子だ
当初はこのように騙し騙し見ていたのだが、最近ではアンパンマンをつけるなり
「アンパンマン嫌だ！消して！」
となってしまう
ばいきんまんの煽りを受けて、アンパンマンまで嫌われたようだ
孫のために張り切ってアンパンマンを撮り溜めていた私の父も報われないw
他のアニメも見せてみても、どうも悲しいシーン、特に誰かが辛い目にあっているシーンが苦手のようだ
2歳児にして感受性が豊か過ぎる
ばいきんまん登場の時点で
「アンパンマンが助けてくれるよ！」
と教えてくれるので、アンパンマンが最終的に助けてくれるシステムは理解しているようだ
それでも誰かが一時的にでも辛い目に会うのは看過できないらしい
我が娘よ、心根が優しすぎるぞ
そんなことでは現代社会で生きていくのに苦労しそうだ
ただまぁ〜わからんでもない
私も後の爽快感のために、先に不快感を与えられるのは好きではない
マラソンしてからビールを飲むとか、サウナの後の水風呂とか
なぜに自らをしんどい状況に追い込もうという発想になるのかが理解できない
喜びが倍になるとか言うんだろうが、それなら私は１倍の喜びで十分だ
あとは痛快TVスカ○とジャパンが苦手だ
前振りの段階でイラっとしてしまい、後半のスカッとまで我慢できずにチャンネルを変えてしまう
個人的にあれはイラっとジャパンだ！
世間の人はよく最初のイラっとに耐えて、最後まで視聴できるものだ
実はDV彼氏から逃げられない女性もこのシステムだったりする
「暴力を振るった後は必ず優しくしてくれるの！」
DVにハマってしまう人のあるあるらしい
一旦下げてから、上げているだけでプラマイゼロむしろマイ
冷静に考えると上げ下げしているのが同一人物なので、クソみたいなシステムである
それでも普段の何倍も優しく見えてしまい、そこ状況から抜け出せなくなる人も少なくないらしい
よく考えてみるとアンパンマンも同じシステムなのである
最後にスカッとさせるために、先に不愉快な気持ちにさせるのは如何なものか？
アンパンマンとばいきんまんは同一人物ではないが、そういう風に意図的に作られた物語だ
長女は2歳児ながらにして、父がやっと辿り着いた長年のモヤモヤの正体に至っているのかもしれない
ということは娘はDV男にはハマらないタイプの人間ということになるので、ひとまずは安心なのかもしれない
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