「おばけじゃないよ」

妻はおばけが苦手である

旅行で古いホテルに泊まると、怖くて眠れなかったりするらしい

霊感は全くないので見たことはないとのこと

子どもというのは不意に家の隅をじっと見つめていたりする

気持ち悪いよね

そんな長女を見つけると妻はいつも

「おばけいるの？」

って聞いている

最初のうちはまだ喋れない時だったので、無視されていたのだが、会話が成立するようになると長女が

「おばけじゃないよ」

って言ってくれるようになった

素晴らしい心遣いだw

妻はその一言で安心するようだが、でも逆に怖くないか？

おばけじゃないよってことは他の何かが見えてないか？

そこは

「何もいないよ」

が正解じゃない？

長女は時々、おばけではない何かが見えているようだ

深く追求すると、妻がビビりそうなのでほっておくことにした

世の中には知らなくて良いこともあるものだ